講義内容

講義科目 幾何数理工学
担当教員 増田 直紀 准教授
キーワード トポロジー,テンソル解析,位相,幾何,不変性
前提知識 微積分,線形代数,集合・位相,ベクトル解析に関する基礎事項
意義, 目的, 応用分野, etc. 工学で取り扱う「実際におきる問題」の解決は,一筋縄ではいかないことが多い.解決の手段の一つとしては,まず,問題・現象の「本質をとらえる」,「わかるところから切り崩していく」ことからはじめることが考えられる.そんなときに役立つ「ものの見方」「手段」のいくつかを学ぶことが本講義の意義・目的である. トポロジーは「図形に連続な変形を施しても不変に保たれる性質を調べる学問」であるが,これを通じて不変性(本質)をとらえる「ものの見方」を学ぶ.また,ベクトル解析は 3 次元ユークリッド空間における空間的な量を取り扱うための便利な「手段」であったが,さらに一般の n 次元空間への拡張としてテンソル解析を学ぶ. トポロジー,テンソル解析の応用分野は,古典物理関連(力学,電磁気学,弾塑性論,流体力学)に限らず,情報幾何,計算幾何,力学系理論,制御理論,統計理論,数理計画法など数理情報の分野でも広く用いられている.
講義の内容 A. 数理モデルの不変性と幾何学の精神
B. トポロジー(位相幾何学)
1. 位相空間
2. ホモトピー
3. 複体
4. ホモロジー
C. テンソル解析
1.ベクトル空間の要素としてのテンソル
2.共変テンソル空間
3.対称テンソルと交代テンソル
4.テンソル密度と擬テンソル
講義の進め方 「講義の内容」に沿って,前半はトポロジー,後半はテンソル解析に関する講義を行う.中間試験は主にトポロジー,期末試験は主にテンソル解析に関する試験を行う.また,演習を通じて理解を深めるために,「数理情報工学演習第一」において本講義に関連する内容の演習(約6回)が行われる.
成績評価方法 レポート,中間試験,期末試験
コメント 本講義は,数理情報工学コースでは限定選択科目 A グループに位置づけられている.もちろん,他学科の学生の参加も歓迎する.
連絡先 masuda@mist.i.u-tokyo.ac.jp

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