現象の本質をモデル化し問題解決手法を創り出す

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数理工学とは、工学的問題解決のための数理的・科学的手法を創造する学問です。そのためには、数学や計算機科学の基礎の確固たる理解のみならず、 現象の本質を見極め定式化する知識やセンス、 さらには手法を実現する技術が必要となります。
図でオレンジ色の部分が、当コース・専攻で学べるカリキュラム分野です。5つの基礎分野を柱に、様々な発展的テーマを学びます。
時代を超えて現代社会の様々な分野に応用されている数理工学を学び、 あなたの未来を拓く糧としませんか?

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Faculty List 計数工学科
数理情報工学コース教員一覧

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Philosophy of the ME Corse 数理情報工学コースの理念

数理情報工学コースは、数理工学的手法と情報工学的手法を組み合わせ、工学の問題に取り組む学問体系の習得を目指しています。数理工学や情報工学は、単なる数学の応用やコンピュータの利用だけではありません。情報工学の一つの重要な使命は、現実の問題をコンピュータで解決することです。そのため、問題の構造をモデル化し、さまざまな情報を解析・定式化する必要があります。数理工学では、数学を含む論理的思考を基に、問題の核心を抽出・解析し、解決策を導き出します。この解法は、コンピュータを用いて実際の問題に適用されます。数理工学と情報工学は密接に関連しており、一方なくして他方は存在しないと言えます。

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世の中の既存の秩序や
無秩序に立ち向かう

数理情報工学では、確率や統計、代数や幾何、解析やアルゴリズム論などを基盤とし、多岐にわたる手法が研究されています。これらの手法は、工学だけでなく、社会、経済、生命科学、自然現象などの広範な分野での問題解決にも使われています。しかし、時代とともに応用分野は変わってきますので、手法も進化していく必要があります。数理工学者や情報工学者は、既存の数学を学ぶだけでなく、新しい数学的手法を開発する能力や、真の問題に取り組む勇気、そしてそれを実際の問題解決に結びつける持続力が求められます。

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数理情報工学は、方法論に重点を置いた学問であり、特定の産業に限定されるものではありません。そのため、専門家は柔軟性を持ち、多様な分野での活動が期待されます。彼らの役割は、新しい秩序を創出すること、新しい領域を探求すること、または異なる領域を探検することです。ただし、社会から孤立してはいけません。社会の問題に対して取り組む姿勢が必要です。数理情報工学は、社会の既存の秩序や無秩序に立ち向かう学問と言えます。

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HISTORYof the ME Corse 数理情報工学コースの歴史

終戦に伴って廃止された航空学科のうち、最終的に3講座が転換され、昭和21年3月に応用数学科が新設された。この学科の目標は、工学諸問題の数理的側面を横断的にとらえ、統一的な理論を構築するとともに、現代数学の新しい応用分野を積極的に開拓して広い視野を持った新鮮な工学者・技術者を育成することであった。この目標に向かって、応用数学科は応用代数・幾何学、解析工学、統計工学、機械計算学などの研究と教育を行い、時代に即した新しい応用数学を確立し、昭和29年(1954)までに9回、計114名の卒業生を送り出した。

昭和26年、新制大学への以降に伴い、3コース11講座からなる応用物理学科が新設された。応用数学科の3講座は数理工学コースと改称し、新たに固有の学生を教育することになった。また、航空学科の再開に伴い、昭和29年に数理工学コースの1講座が航空学科へ移行した。

その後、わが国の産業の飛躍的な発展に伴って、工学部も大きく拡張し、昭和37年(1962)に応用物理学科が改組拡充されて、計数工学科と物理工学科の2学科になった。そして、計数工学科に数理工学コースが設置された。この際、数理工学コースには2講座が新設され、また計測工学コースから1講座が移行して計5講座になった。

昭和47年(1972)、大学院工学系研究科に、いわゆる横型専攻(多くの学科の教官が協力して教育・研究にあたる専攻)として情報工学専攻が新設され、情報処理工学講座が計数工学科に附置された。計数工学科の多くの教官が情報工学専攻を兼担し、計数工学科が情報工学専攻の中心的な役割を担うこととなった。

東京大学における大学院重点化に伴い、大学院が部局化され、平成5年(1993)に計数工学科の教官は、所属が工学部から大学院工学系研究科に移り、工学部を兼担することになった(従来は、工学部に所属し、大学院工学系研究科を兼担していた)。この組織変更に伴い、各講座が数理工学大講座に大講座化されると共に、数理情報工学原論講座が増設された。また、大講座化されたため、計数工学科における研究グループの呼称を「講座」から「研究室」へ変更した。

平成11年(1999)、大学院新領域創成科学研究科複雑理工学専攻が新設され、計数工学専攻の教官の一部が複雑理工学専攻に移った。また、平成12年(2000)に、文理融合型の情報に関する研究・教育を行う情報学環・大学院学際情報学府が新設され、計数工学専攻から流動講座として2名の教官が情報学環に移った。
東京大学における理系の情報に関連する研究・教育は、従来理学系研究科と工学系研究科に分離していたが、より充実した教育と研究を行うため、平成13年(2001)にそれらを統合して、新たに大学院情報理工学系研究科が設置された。それに伴い、大学院情報理工学系研究科の数理情報学専攻に移行した。また、その組織変更に対応して、工学部計数工学科のコース名称を、数理工学コースから数理情報工学コースに変更した

現在、数理情報工学コースは8研究室(先端科学研究センターシステム分野の研究室を含む)から構成されており、その教員は情報理工学系研究科数理情報学専攻、新領域創成科学研究科複雑理工学専攻、情報学環、先端科学研究センターのいずれかに所属している。

1946
応用数学科設立
1951
応用物理工学科設立により同学科数理工学コースとなる
1951
一講座が航空学科ヘ移行
1962
計数工学科設立、数理工学コース設置される
1972
工学系大学院に情報工学専門課程が新設、情報処理工学講座が計数工学科に附置される
1995
数理工学コースに数理原論講座が加わる
2001
大学院改変に伴い、数理工学コースを数理情報工学コースと改名
英語名 "Mathematical Engineering" から "Mathematical Information Engineering" へ変更