ゲーム理論

ゲーム理論は,プレイヤーと呼ばれる複数の意思決定主体(例えば人間や会社,政党など)が存在する状況を扱う理論である.このような状況は経済現象においてしばしば現れるが,工学等の分野においても,システムが複数の人間を含む場合に現れる.ゲーム理論は,プレイヤーが互いに非協力な場合に何が起るかを考える「非協力ゲーム理論」と,互いに協力的な場合に,得た利益(あるいは損失)をどう配分するかを議論する「協力ゲーム理論」に大きく分れる.歴史的には,ゲーム理論は数学者フォンノイマンと経済学者モルゲンシュテルンによって創始され,数学者ナッシュによって大きく進歩した.近年では,経済現象だけでなく,進化生物学や生態学など様々な分野に力を発揮している.ゲーム理論は,システムに人間を含む状況を数理的に取り扱える数少ない手法の一つであり,数理工学においても重要な視点をしばしば与えてくれる.

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