数理情報学専攻 博士課程 1年

助田 一晟さん Issey Sukeda

2025/04/01

大学院に進学した理由を教えてください。
学部生の頃から、大学院で学ぶ数理工学の知識や専門性を社会に役立てたいと漠然と考えていました。その後、卒業研究で問題設定から学術誌投稿までの一連のプロセスを経験させていただき、研究活動に魅力を感じたため博士課程に進学しました。
現在はどのような研究をしていますか?
異なる確率変数間の従属性を扱う統計モデルに関する研究をしています。例えば、変数ごとの変換に対し不変な「コピュラ」や「エントロピー最大化原理に基づく分布族」が研究の対象です。情報量基準やスコアマッチング等の統計学における重要な先行研究を活用しています。理論的な性質だけでなく実データを用いた分析への応用にも興味があり、例えば円柱上に定義された確率分布を使って脳波の位相と振幅をモデリングし、脳内の機能的な従属性の発見を試みています。
計数工学科へ進学を希望している学生にメッセージをお願いします。
計数で学べる内容や普遍的な考え方は情報化社会・AI 社会で役立ちそうなことももちろん多いですが、その観点だけに固執せず、興味の赴くままに話したり学んだり遊んだりし、計数での学生生活を満喫してほしいです。応援しています。