学位論文

特異値計算のための dqds 法のシフト戦略の研究

田村俊太郎
(指導教員:杉原 正顯 教授/ 数理情報第3研究室

研究概要

行列の特異値を計算する手法として,dqds法が近年注目されている.dqds法のアルゴリズム中にはシフトと呼ばれる,収束速度に関わる重要なパラメータが存在する.シフトの与え方は様々であり,本研究では,特に,2007年相島らにより提案された超2次収束シフト戦略を既存の特異値計算ルーチンDLASQに組み込むことで,新たなシフト戦略を構築した.数値実験を通じて,構築したシフト戦略の速度・精度を調べた.

DLASQによる特異値計算時間を基準とした,構築したシフト戦略の計算時間比率


卒論の感想

プログラミング言語FORTRAN,線形計算ライブラリLAPACK,いずれも初めての経験でしたが,興味深い研究テーマだったので楽しい半年間を過ごすことができました.

ページトップへ