センサの基礎
- ◆実験内容:
- 計測工学とは,長さ・重さといった単一の物理量をはじめとし,環境や人間行動といった複雑なものまでをも含む「自然現象」から必要な情報を抽出する技術体系のことである。そのフロントエンドであるセンサの基本は信号変換であるが,現在の電気文明下では情報を電気信号に変換するのが便利である。その上で,電子回路技術や近年では計算機情報処理により抽出されることが多い。本実験では,市販されている主なセンサ素子について,その原理と使用法,センサシステムの構成法などを考察する。具体的には,光・磁気・温度・力・ガス濃度など種々の物理量を検出するセンサ素子を用い,実際に検出回路を作成して特性を調べることにより,センサ素子の使用法およびセンサ回路の構成法を学ぶ.
(関連講義:半導体概論, 計測通論C,回路学第一, センサ・アクチュエータ工学) - ◆助手から学生へのアドバイス:
- センサ素子において物理量が電気信号に変換される仕組みを物理現象のレベルで把握する.センサ出力(電圧, 電流, 電荷,周波数等)を適切に処理するための検出回路の動作や性質を理解しておく.