4研: 自律認識機械

◆実験内容:
 画像認識や音声認識を利用して何か面白い機能をもったシステムを製作する。

◆助教から学生へのアドバイス:
 生のデータにパターン認識を適用してみると、思いがけない困難によく直面します。色々な工夫を凝らしてそれを乗り越える楽しさをぜひ体験してください。

1研: 暗号技術を用いたシステム設計

◆実験内容:
 みんなでアイディアを出し合って、暗号技術等を駆使するようなシステム・おもちゃなどを作ってもらいます。例えば、お互いのテストの点数を開示せずに、どちらが勝っているかだけの情報を開示するような秘密計算プロトコルを実現するようなシステムの設計などを考えています。

◆助教から学生へのアドバイス:
 暗号技術など難しく考えずに、学生の自由な発想でアイディアを出していただければと思います。

6研: バーチャルネットベンチャー

実験内容:
この実験ではどの様に機械学習を社会へ役立てれば良いかアイディアを出してバーチャルな起業体験をしてもらいます.具体的にはインターネット上で公開されたオープンデータへ機械学習を適用したビジネスモデルの提案,そしてWebアプリ等としてシステムの実装までを行ってもらいます.最終報告会では投資家向けのプレゼンを意識して発表と質疑に挑んで下さい.
助教から学生へのアドバイス:
現在社会の様々なところで機械学習が応用されてきています.しかし機械学習を実社会の問題へ適用するには学術研究とは異なる困難が待ち受けています.機械学習に興味のある学生にとって,バーチャル起業体験でこの困難を肌で感じてもらうことは良い経験になると期待しています.

さくさくラズベリーパイを焼こう

◆実験内容
小型コンピュータRaspberry Piを活用したシステムを作ってもらいます.Raspberry Piを利用していることのみが条件で,あとは自由に作ってもらって構いません.過去には,Twitterのbotや,電子工作ガジェット,電光掲示板などがありました.2017年度以降の成果物は7研GitHubで公開されています.

◆助教から学生へのアドバイス
Raspberry Piから様々なセンサーを制御することで,現実世界と繋がったプログラミングの難しさ・楽しさを体験してください.また,GitHubを用いた現代的なソフトウェア開発も,ぜひ取得してほしいと思います.

5研: 楽器を使って何か作ろう

◆実験内容:
楽器を使って面白いシステムやプログラムや機械等を作りましょう
あるいは,プログラムや機械から楽器を制御し,弾いてみましょう.
新しい楽器の作成も可能です.つまり,楽器に関係さえあれば,
基本的に何でも構いません.研究室にはパソコンに繋げられる
シンセサイザー/電子ピアノが
揃えられていますが,自分の楽器を
使っても良いです.
音楽経験がゼロの方も大歓迎です.

◆助教から学生へのアドバイス:
楽器制御のため,既に存在するAPIやライブラリーをうまく利用する
ことをお勧めします.「MIDI」という電子楽器の通信プロトコ
も便利です.いずれにせよ,楽しくやってもらったら,結構です.

コグニティブコンピューティングアーキテクチャの研究

◆実験内容:
コンピュータが自ら学習・認識し意思決定等を行うコグニティブコンピューティングが注目されている。本実験ではリアルタイムな画像理解を目的とし、画像中に含まれる物体のカテゴリを識別し認識するための高速アルゴリズムや、脳を模倣したニューロチップの設計、データベース構成を含むシステムアーキテクチャの開発を行う。

次世代スーパーコンピュータの電力管理と高性能化に関する研究

◆実験内容:
次世代スーパーコンピュータの開発では、消費電力がシステムの設計や性能を制約する最大の要因である。限られた電力資源を有効利用しつつ、最大限の性能を発揮させるために、電力モデリングや電力制御アルゴリズムの開発を含めたスーパーコンピューティング向け電力制御システムソフトウェアの研究を行う。

ノーマリーオフコンピューティングの研究

◆実験内容:
必要最小限の電力で処理を行うコンピューティングの実現を目指し、電源を遮断しても情報を保持する新しい不揮発性メモリを活用し、通常はシステムの電源を遮断し(ノーマリーオフ)、必要な時に必要な部分の電源のみを投入して実行を行う、新しい処理原理に基づくコンピュータシステムの研究を行う。

生体情報の計測・解析とその制御への応用

◆実験内容:
課題例:(1) 筋電信号による義手制御: ヒトあるいは動物の筋電信号によってロボットハンドの制御を行う。(2) 神経系情報による外部機器制御 (Brain-Machine Interface, 自律神経系情報による人工臓器制御など): 運動関連の神経情報や自律神経系情報、あるいは表面電極によるヒトの脳波等によって、外部機器(ロボットハンドや移動型デバイス、人工心臓等)を制御することを試みる。(3) 神経信号の計測・解析: 上記の実験の基盤技術として、神経プローブの研究や神経信号の解析・解釈に関する研究を行う。