品川 高廣
教員紹介

東京大学大学院 情報理工学系研究科
システム情報学専攻(兼務)
准教授
〒113-8658 東京都文京区弥生2-11-16 情報基盤センター 414号室
Tel: 080-9438-5190
E-mail:shina @ ecc.u-tokyo.ac.jp
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略歴
2003年 | 東京大学大学院理学系研究科情報科学専攻博士課程修了、博士(理学) |
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2003年 | 東京農工大学工学部情報コミュニケーション工学科助手 |
2007年 | 筑波大学大学院システム情報工学研究科講師 |
2011年 | 東京大学情報基盤センター准教授 |
研究テーマ
コンピュータのハードウェア(物理世界)とソフトウェア(情報世界)の境界線上に位置する低レイヤ(深層)のシステムソフトウェアに関する研究開発をおこなっている。
オペレーティングシステム(OS)や仮想マシンモニタ(VMM)などの基盤システムを中心に据えつつ、ミドルウェアから分散システムまでシステムソフトウェア全般が研究対象である。Linux や Windows, macOS, iOS, Android などの既存のOSや、我々の研究室で独自に研究開発している国産の仮想化ソフトウェア BitVisor などをベースとして、性能、機能、安全性、信頼性、 管理性、抽象化などの観点から、サーバやクラウド、データセンターなどの大規模システムからデスクトップ、スマートフォン、IoTデバイスなどの組み込み機器まで様々なコンピュータ・システムを対象として、新たな概念に基づく次世代システムソフトウェアの実現に資する世界最先端レベルの研究開発をおこなっている。
(1) オペレーティングシステム: 既存のOSのカーネルを改良することで、様々な機能向上や性能改善を実現するための研究開発をおこなっている。また、次世代コンピュータ向けに、本研究室で独自のOSを研究開発することも目指している。
(2) 仮想化ソフトウェア「BitVisor」: 国産の仮想マシンモニタである「BitVisor」をベースとした研究を数多くおこなっている。 BitVisor は仮想化技術を活用してセキュリティやシステム管理など新たな機能をOSに依存せずに実現することを目的としている。
(3) セキュア・コンピューティング: OSカーネルや仮想化ソフトウェア、さらにはコンパイラやアプリケーションとも連携することで、システム全体としてセキュアなコンピューティング環境を提供することを目指している。
主な論文・著書
- Keiichi Matsuzawa, Mitsuo Hayasaka, Takahiro Shinagawa. Practical Quick File Server Migration. ACM Transactions on Storage, Vol. 16, No. 1, Mar 2020. 30 pages.
- Takaaki Fukai, Takahiro Shinagawa, Kazuhiko Kato. Live Migration in Bare-metal Clouds. IEEE Transactions on Cloud Computing, Jul 2018. 14 pages.
- Yushi Omote, Takahiro Shinagawa, Kazuhiko Kato. Improving Agility and Elasticity in Bare-metal Clouds. In Proceedings of the 20th International Conference on Architectural Support for Programming Languages and Operating Systems (ASPLOS 2015), pp. 145-159, Mar 2015.