並列プログラミング

計算機プロセッサ(CPU)と高速ネットワークの発展によって,並列処理環境が簡単に得られるようになった.こうした環境を活かすためには,計算を逐次に行なうだけではなく,いくつかの計算を並行して進めてゆくという並列計算機構が必要である.計算機構は一般に,プログラムを書くための言語に反映され,人が設計したアルゴリズムを表現する手段として用いられる.計算機構をコンパイラなどといったプログラム言語の処理系として計算機上に構築することによって,アルゴリズムを計算機上に実現できることになる.逐次の計算機構に対する言語処理系の設計技術はかなりよく整理されてきているが,並列計算機構については未解決の問題が多い.並列計算機上でプログラムを効率よく実行するための計算機構とそれに基づくプログラム言語の処理系を構築することは,重要な課題のひとつである.

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