教員紹介
山本 博資(やまもと ひろすけ)
東京大学大学院 新領域創成科学研究科
複雑理工学専攻
教授
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略歴
1975年3月 | 静岡大学 工学部 電気工学科 卒業 |
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1980年3月 | 東京大学大学院 工学系研究科 電気工学専門課程 博士課程 修了,工学博士 |
1983年8月 | 徳島大学 工学部 電子工学科 助教授 |
1987年4月 | 電気通信大学 電子情報学科 助教授 |
1993年4月 | 東京大学 工学部 計数工学科 助教授 |
1999年3月 | 東京大学大学院 工学系研究科 計数工学専攻 教授 |
2001年4月 | 東京大学大学院 情報理工学系研究科 数理情報学専攻 教授 |
2004年3月 | 東京大学大学院 新領域創成科学研究科 複雑理工学専攻 教授 |
研究テーマ
情報理論では,データ圧縮/誤り訂正/暗号などにおけるさまざまな符号に対して,性能のよい具体的な符号の構成法の考案と,それらの符号化の理論的な性能限界を求めることを研究目的としている.特に,後者の符号化限界を明らかにする研究は,シャノン理論と呼ばれる.以下に,今までに取り扱った研究項目の幾つかを紹介する.
●シャノン理論:
ネットワーク的な通信システムの符号化限界を明らかにする「多端子情報理論」.エルゴード性や定常性さえ仮定しない任意の情報源に対する圧縮限界 を明らかにする「情報スペクトル理論」.歪みを許すデータ圧縮符号化に対する圧縮限界を明らかにする「レート歪み理論」.性能評価に盗聴に対する安全 性を含んだ「情報セキュリティ問題を含む符号化理論」
●データ圧縮:
正整数のユニバーサル符号化,競合的最適符号,各種ユニバーサルデータ圧縮アルゴリズム(辞書法,ソート法,文法法など),etc.
●誤り訂正:
畳み込み符号,ARQ(自動再送要求通信)方式,ターボ符号,LDPC符号,etc.
●暗号:
符号化定理,秘密分散法,視覚秘密分散法,高速べき乗計算,電子現金,量子秘密分散法,etc.
主な論文・著書
- 岡本龍明,山本博資,”現代暗号”, 産業図書,1997
- H.Yamamoto, “Rate-distortion theory for the Shannon cipher system”, IEEE Trans. on Inform. Theory, vol.43, no.3, pp.827-835, May 1997
- H.Yamamoto and H.Yokoo, “Average-sense optimality and competitive optimality for almost instantaneous VF codes,” IEEE Trans. on Inform. Theory, vol.47, no.6, pp.2174-2184, Sep. 2001