映像の動的な制御に基づくメディアテクノロジーの研究

◆実験内容:
 本実験では,視覚フィードバックによって光学系・照明系・処理系を制御し,動的な対象を人間にわかりやすい形で撮像・提示するシステムや,その実現に必要とされるデバイスについて研究する.

高速ビジョンシステムを用いた高性能センシングとその応用

◆実験内容:
 本実験では,高速ビジョンシステムを用いて,高性能なセンシングを行うための画像処理・画像認識アルゴリズムや,三次元計測・製品検査・入力インターフェースなどへの応用について研究する.

ネットワークドダイナミカルシステムにおける信号複雑度

◆実験内容:
経済現象、あるいはインターネット上のユーザーの振る舞いなど、多数の動的システムがネットワークを介して接続している系をネットワークドダイナミカルシステムという。本研究テーマでは各サブシステムが強調してタスクを処理する場合について、各通信線を流れる信号の複雑度を調べ、適切な複雑度の好ましいネットワーク構造を見つける。

有限周波数特性に基づく動的システムの設計

◆実験内容:
制御器やフィルタなどの設計において、各周波数帯域(低・中・高周波帯域)毎に所望の特性(有限周波数特性)を実現するキメの細かい設計手法が提案されている。また最近、有限周波数特性と時間領域における特性との関係が発見されている。そこで本テーマではフィードバック制御系にこの知見を適用し、時間特性で説明できる安定性条件を導く。さらに実験機(3慣性系あるいはシーソー系)に適用し、結果の有効性を確認する。

マルチスケール性に基づく大規模複雑システムの階層化モデリング

◆実験内容:
近年の計算機技術の進歩により,理工学のあらゆる分野で大規模複雑システムのモデリングの重要性が増している。本実験では、このようなシステムが有するマルチスケール性に着目し、階層化ネットワーク構造をもつシステムとして効率よくモデリングする手法を考える。特に、部分空間同定法とよばれる観測データを利用した手法を援用する。そして、数値シミュレーションによって提案手法の有効性を検証する。

自律分散的合意形成と遺伝子ネットワーク解析への応用

◆実験内容:
社会システムや生態系が、大規模・複雑かつ自律分散的であるにも関わらず合意形成がなされるという現象がしばしば観察される。そこで本テーマでは制御理論的立場で、このような合意現象を解明することを考える。具体的にはマルチエージェントシステムの階層化や情報交換のネットワーク構造が、合意形成に及ぼす影響を解析する手法を導出する。また、生体内の遺伝子系の活動メカニズムの解明に提案手法を適用する。

フィードバック制御による量子もつれの生成

◆実験内容:
量子情報機器(量子コンピュータなど)では量子ビットを用いることが想定されているが、任意のビット配列を作り出し、その状態を長時間保持するにはフィードバック構造が不可欠であると考えられている。本実験では、「量子もつれ状態の安定化」のための新しい制御理論を学び、その有効性を確かめる。

磁気共鳴画像を用いた生体内導電率分布の再構成

◆実験内容:
実験内容:MRスキャナを用いて人体内部の磁界分布を計測し,人体内部の導電率を再構成する逆問題に関して,観測データから直接代数的に導電率を再構成する手法を構築し,微小癌細胞領域の検出を目指します.